誰もが触れたことのある木。温かみのあるその感覚を憂える人はいないはずです。木は水とCo2を吸収して成長をしており、環境(土壌や風土)によって木目や色合いは二つとして同じものはありません。木が生きていることを改めて認識しておくことで、その木の持つ多様性の中にある真価をより楽しむことができます。
木の特性
木製食器の最も大きな利点は
木そのものの温かみを感じることにあります。
木製の他に食器の素材には陶磁器、金属、ガラス、プラスチックなどが多く使われています。それぞれに利点と特性がありますが、木製食器は陶磁器や金属、ガラスより軽くて丈夫で、熱が伝わりにくいので手にも優しく、持ち運びも容易です。
木製食器の最も大きな利点は木そのものの温かみを感じることにあります。木にはリラックス効果があると言われており、生活の中でも建築物、家具、アクセサリーなど、多くの生活環境の中で取り入れられています。自然の優しさと偉大さを感じることのできる木を食卓や台所にも取り入れることで、食生活が豊かなものになります。
「木目と色合い」
同じ一本の木でも採取する部分によって異なった木目や色合いがあり、全く同じものは決してありません。そのため同じ木の製品でも見た目も全く変わってくることも珍しくありません。木節や年輪、導管によって模様や色は大きく変わります。そればかりか重さや堅さ、更にはレーザー加工による色の出かたも違いが生じてきます。人工物である金属やプラスチックの食器のように全く同じものは存在しませんが、このような自然の産物だからこその違いを楽しむのも魅力の一つです。
木育
子どものころから木とふれあい、木に学び、木と生きる
「木育」活動が取り入れられるようになってきています。
木を生活に取り入れることによって健康促進を助長させると言われています。建物や家具などでも、木製品を起用する活動が多くみられるようになっています。また、木を身近に使っていくことで森や木との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育てるため、子どものころから木とふれあい、木に学び、木と生きる「木育」活動が取り入れられるようになってきています。食生活に木製品を取り入れることにより、子どもたちの情緒や感性だけでなく、忙しい毎日を過ごす全ての人にとっても安らぎや優しさをもたらしてくれるものと信じています。